2022/05/18

「シティーファーマー」が急増中。

野菜作りは中国人が代々受け継いできた習慣であり、

もはやDNAにも野菜づくりへの情熱が刻み込まれているのではないかと思うほどです。

都会の鉄筋コンクリートに囲まれた生活をしていてもその情熱は衰えません。

 

 

都会暮らしの人々は今、ベランダをマイ農園に、あるいは、ベランダがなければ、

土のない室内で水栽培で、果敢に野菜づくりに取り組んでいます。

 

果ては、先端技術を駆使しスマートガーデニングマシーンで野菜作りをしている人もいます。

 

2022年には淘宝(タオバオ)のスマートガーデニングマシーンの販売数は

去年に比べて+200%となりました!

 

「発芽してきたかわいい芽を見る喜びは、

ガーデニングをしたことのない人は絶対わからない喜びなんです。」

と、コメントを寄せている人がいます。

 

淘宝(タオバオ)が最近発行した「2022ベランダガーデニングレポート」によると、

今年会計年度第一期において淘宝(タオバオ)天猫(Tmall)での野菜の種の販売数は

爆発的増加がみられており、

種を購入する人の人数は3年連続で毎年+100%以上の増加を続けています。

 

地域別では、北京、上海、杭州等の大都市での購入が際立って多く、

購入者の年齢は、20代後半が一番多く、たくさんの野菜の種を購入しています。

 

今までなら、都会の若者たちが興味をもつとは考えられませんでしたが、

これらのシティファーマーたちは、美意識が高く、「形」にこだわります。

 

この世代はインターネットでの情報収集が得意なので、

短時間で知識を吸収し、ガーデニングに自身の強いこだわりをもっています。

 

それで、土は有機でなければだめ、じょうろもチープなものは嫌、

ガーデニングマシーン、つる性植物を這わすトレリスなどの

ガーデニンググッズにもこだわりがあります。

 

さらに、ガーデニングを趣味だけにとどめることなく、ビジネスチャンスにも活かしており、書籍出版や珍しい種の販売にも意欲的です。

 

淘宝(タオバオ)天猫(Tmall)の生花ガーデニング部門の責任者夜昭氏によると、

シティーファーマーはすでに販売額100億元のカテゴリマーケットとして、芽生えています。

 

若いガーデナーはいったい何を植えているのか?

ミックスサラダベジタブルは、都会で働くワーカー世代に人気です。

いちごの栽培はママたちに人気で、子供たちに自然に親しむ機会を提供しています。

 

家宝トマトはインフルエンサーとなり、

ローズマリー、タイムなどのハーブは洋食メニューの際のフレッシュな食材となり、

自分で育てたものを自分で食するという至福の経験をするのが醍醐味だといいます。

 

夜昭氏によると、パクチー、ニラ、唐辛子、トマトは

今淘宝(タオバオ)で一番人気の野菜の種だそうです。

 

これらのウリ系の野菜を育てるのが人気なのは、

食べれるだけでなく、見た目がよいからだそうです。

 

シティーファーマーはSNSで自分の野菜をシェアするのが生き甲斐です。

成長状態、食卓に上がった様子などなどともかく写真を撮るのが大好きです。

 

天猫(Tmall)の種販売店舗Marseedでは、毎年60-70種類の新商品を出品しています。

出品後には販売状況を見て調整を行います。

 

Marseed店長秦淮氏の観察によれば、中国の消費者のほとんどは、

赤の植物に特別の思い入れがあるようです。

 

90%の消費者は赤寄りの植物を購入するそうです。

「グリーンジャイアント」という名前の緑色のトマトは海外では人気があったようですが、

中国では人気を博すことはありませんでした。

 

Marseedの人気商品は「とろーりチョコレートチェリートマト」です。

濃い赤煉瓦色で、縞模様もはいっている人気の品種です。毎月の販売数は6,000件以上です。

 

それ以外に人気の商品はミステリーボックスで、何の野菜の種かわからない、

育ててびっくりのサプライズ感がヒットしたようで販売数は毎月2,000件以上です。

 

「ベランダガーデナーは生産力以外に個性的かどうか、

珍しいものかということにもこだわります。

おいしいかどうかだけでなく、育つ過程の様子がWeChatのモーメンツで発信したときに、

人目を引いて「いいね!」がたくさんつくかどうかも重要です。

 

このような消費者のニーズに応えるべく奮闘してきたMarseedは

2020年に天猫(Tmall)に加入後、年々販売数が増加しており、

毎年+150%増加しています。

 

 

店長である秦淮氏自身もベランダガーデナーです。

彼のベランダガーデンは家族を結びつける交流の場を提供しており

家族の輪の中心に位置していると言います。

 

Marseed開業前は秦淮氏は仕事の忙しさにかまけて子供と過ごす時間がなかったと言います。転機となったのはベランダでミニトマトを育てたことで、

そのトマトを子供と一緒に世話する過程で子どもと過ごす時間が増えたそうです。

 

ベランダガーデンはとても小さいですが、

この小さなオアシスが多くの家庭にとって新たな家族の中心的存在となり、

家族は今やみんなで一緒にリビングにいるのではなく、

家族の集まる場所は小さなベランダガーデンになっています。

 

 

「中国が経済的に発展するにつれて、メンタルケアのニーズも高くなっています。

社会の生活のリズムは早くなっており、ガーデニングは人々に癒しを提供しています。

若い世代はファッション性と変わったものを発掘することに興味が高いようです。」

 

中国農業大学国家農業マーケット研究センター主任の韩一军氏は、

ベランダでの野菜作りは社会の変化を示す氷山の一角と言えると述べています。

 

「種」が今注目のカテゴリ。業界の増加率は300%超え

12年前には野菜の種のECマーケットでの存在感はほぼゼロに近いものでした。

赵海平氏が「禾之元种业」という名前の淘宝(タオバオ)店舗を開店したときには、

主な顧客は農業に携わる人々でした。

 

実店舗での販売をオンラインに移行することには成功しましたが、販売する種も今まで通り、昔ながらの野菜の種でした。

 

赵海平氏はこう言います。「10年前は、ECに長けた農家の方は少なくて、結局は自分の村にある馴染みの実店舗で種を購入する方が大多数でした。」

 

12年の時を経た今、種販売一筋でタオバオ店舗を経営してきた赵海平氏は、

消費者の変化について語ることができます。

 

今、消費者の購入の目的も、購入する商品もさまざまです。

例えば、一部の消費者は、淘宝(タオバオ)で

農家が地元では買えない珍しい品種の野菜の種を購入しています。

 

ベランダガーデニングが流行っているので、これまでの農家に加えて、

ベランダガーデナーが新たな顧客として加わっています。

 

ベランダガーデナーが顧客の大部分を占めるようになってからは禾之元では、

オーダーメイドでベランダで植えるのに適した少量パック20-30gの種

販売するようになりました。

2022年1月から今までの間で店舗の販売数は30%-40%ほど増加しています。

 

Marseedでは、主に輸入品の珍しい品種の種を販売しています。

これらの品種は品種の特性を守るために、

他の種と混じり合わないように最新の注意を払っており、品種の特性が顕著です。

美味しいものも多いと人気です。

 

実つきはそこそこで、病気に耐性があるとは言えないですが、

ベランダで少し楽しむには最適です。

見た目もよく美味しい、これこそ若い世代のベランダガーデナーの望むことです。

 

秦淮氏はこのようにコメントしています。

「わたしたちが『家宝の種』と呼んでいる種の最大の特徴は多様性です。

たくさんの選択肢の中から自分のお気に入りを探すことができます。

ベランダで育てる野菜にも作り手の個性を表現することができます。」

 

夜昭氏は、多くの天猫(Tmall)店舗がフルーツきゅうり、フルーツトマト、

チェリー大根など、背が高くなりすぎない、成長の速い、乾燥に強い、暑さに強い、

病気に強い、実がたくさんなる、甘くておいしい、見た目がいいという条件を備えた

ベランダ栽培に適した品種を取り揃え、新商品も続々出品中です。

昨年2021年、天猫(Tmall)は新たに種子カテゴリを追加し、

農業科学院、林業局などの機構と提携し、栽培、スクリーニング、テストの後、

良質の種がショップに送り出されています。

 

このようなプロセスを経て研究開発が進んだ結果、

この業界の売り上げは+300%以上の成長となりました。

 

Marseed は2019年に江蘇農業科学院と提携し、毎年種の開発テストを実施し、

より多くのベランダガーデニングに合う品種を店舗で販売できるようにしています。

 

ガーデニングマシーンもマストアイテムに!

中国人は押し並べて野菜作りが好きだとは言っても、野菜作りは簡単ではありません。

 

秦淮氏は以前のある出来事を思い出すと、今でも笑えると言います。

ある顧客が購入した種が発芽しないので種を返品したいと言ってきました。

 

その顧客の返品してきた種は、一度も水分を与えられたことのない、乾燥しきったもので、

これでは発芽するはずがありません。

種は水に浸してから撒くという基本的な知識を持たないガーデナーもいるのです。

 

それで、この出来事があってからというものMarseedの販売するすべての種と共に、

初心者ガーデナーのために役立つガーデニング知識をまとめた小冊子を

贈呈するようになりました。

プロガーデナーの協賛も得て、ガーデニングレッスンの動画もアップロードしています。

 

山東省の若いオーナー李维鹏氏も若い世代に野菜作りを教えることでビジネス成功!

李维鹏氏には野菜作り好きな100万人を超えるファンがいます。

これまで野菜作りに関する動画を2,000以上も撮影、アップロードし

野菜作りのノウハウを伝授してきました。

 

またガーデニングマシーンをも開発し、

天猫(Tmall)に「水生田」という店舗を出店しました。

 

李维鹏氏の店には、ココナッツピート、トレリス、各種鉢など

2,000種類以上の商品があります。さらに鶏糞や羊糞の有機肥料も販売しています。

それで、ガーデナーの皆さんは、肥料はここで、種はあそこでと店舗を点々とする必要は

なく、一つの店舗でガーデニング、野菜作りに必要なものをすべて購入することができます。顧客のうち60%以上がリピーターです。

天猫(Tmall)の種子販売カテゴリ内でTOP3にランクインしました。

 

若いガーデナーが欲しいのは「見た目プロ」っぽいこと。

今WeChatのモーメンツでは「マイガーデン」をシェアするのがトレンドです。

 

野菜の種の販売数が激増したこと以外にも、プランター、有機肥料、じょうろ、

鉢用肥料ブレンド土などガーデニングに必要なグッズも販売数が増えています。

 

しかし、この流行りにはついていきたいものの、ガーデニングする暇がなく、

ガーデニングの技術もないシティガーデナーたちにとっては、

スマートガーデニングマシーンが一番ニーズに合っています。

 

 

スマートガーデニングマシーンは、水栽培も土栽培もどちらも可能です。

スマートと言われているのはなぜかというと、太陽光の代わりに電灯を利用し、

自分で水やりする代わりに水の循環システムを人工的に作り上げて

植物の成長を促しているからです。

 

さらに、育てている植物に合わせて光の種類や量を調整し、

水の循環も時間を設定して定期的に与えることができます。

水の与えすぎで、根が腐ることも防ぎます。

 

これらの野菜作りマシーンは少し前の中国のマーケットでは需要があまりなく、

元々ヨーロッパやアメリカをターゲットにして開発されましたが、

若いガーデナーの台頭によって、販売数が飛躍的に増加しました。

 

2022年では、スマートガーデニングマシーンは淘宝(タオバオ)天猫(Tmall)

プラットフォームで販売数が昨年比で+200%以上となりました。

「田間小径」で販売価格約300元(5,730円)ですが毎月400台以上売れています。

 

スマートガーデニングマシーンとは?

田間小径は2015年に淘宝(タオバオ)で盆栽の販売を始めました。

しかし、売れ行きはそこそこという状態が長く続きました。

それで、販売商品について見直し、

スマートガーデニングマシーンの販売に力を入れることにしました。

 

経営者の林永明氏はこうコメントしています。

「水栽培は土で栽培するときに比べて、虫が少なく、土よりも清潔です。

また操作も簡単ですし、成功率も高いので、

多くの人がガーデニングを楽しめると思います。」

 

購入者のレビューにはこのような書き込みがあります。

「面倒で手がかかる、時間がかかるのが嫌という人にはぜったいおすすめの

ガーデニングマシーンです。わたしは、今まで野菜作りに成功したことがなく、

枯らすために種を撒いていました。

店長のお薦めどおり試してみて本当によかったです。

わたしのガーデニングはこのマシーンなしにはあり得ません。

このマシーンを使うと、これまで成功率0のわたしでも枯らすことなく成功できました!」

 

先端技術のおかげで省スペースで手を汚さず時間もとられない

お手軽なガーデニングを実現しました。

 

ガーデニングは野菜を育てるだけでなく、生活のリズムを整え愛着がわき癒しとなり、

家族との話題も提供します。

 

さらに、かわいい実が成ったら、

写真に撮ってシェアする、、

このちょっとした自慢ができるのもまたガーデナーの楽しみのようです。

 

 

 

 

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