カテゴリー:中国ビジネス最新情報ブログ
2020/10/03
2014年に低アルコール飲料ブームとなり、この業界の転換点となりました。
この当時、アルコール度数が3%~20%の低アルコール飲料の中で、
カクテルが他のお酒に大いに差をつけ人気を博し、
白酒(パイチュウ)などこれまでのお酒の定番に仲間入りを果たし、
お酒を飲むときの選択肢の一つに入るようになりました。
2015年には、中国国内のカクテル市場は数年前から見られていた適当に選ぶお酒から、
「いつものあのお酒!」と定番化されてきました。
この頃、三大ブランドが確立されました。
三大ブランドとは、
まず、RIOとBreezerを二大売れ筋人気商品として販売している企業が
トップセールスを記録しており、このマーケットの売上げ60%を占めています。
次に、特定エリアでの売上が目覚ましい企業です。
このジャンルのお酒には、香港エリアの動力火車、北京の红広場が含まれます。
残りのひとつは、最近マーケットに加わったイノベーション企業であり、
知名度に欠け、多くの場合
有名ブランドからアイデアを拝借したと思われる商品を販売しています。
2015年後半になると、山西汾酒、泸州老窖、古井貢等白酒企業が
次々にカクテル製造から手を引き始めました。
これらの企業の中には、製造ラインをそっくり転売した企業もあります。
このような事態の背景には、
白酒(パイチュウ)マーケティング専門家による見方が反映されています。
彼らの意見はこのようなものでした。
「カクテル販売市場には、非常に多くの企業が参入しており、
同じような商品が乱立していて、競争は非常に厳しい、
供給量が消費量を大いに上回っており、売れ残る商品も多数出てくるでしょう、
そうなると、価格競争になるわけですが、売れ残らないために、
破格で販売できたとしても、利潤は残らず、
結局このジャンルから手を引くという選択をせざるを得なくなるでしょう。」
2017~2018年にかけて、フルーツのお酒、米酒を中心に、
低アルコールのお酒がリバイバルブームを巻き起こしました。
カクテル最盛期と低アルコール飲料プロモーションの違いは?
カクテルが登場した頃と、低アルコール飲料の登場時期を比較すると、
環境に大きな変化がありました。
デジタルプラットフォーム、デジタルメディアが利用可能となり、
イノベーション企業にとって新たなチャンスをつかめる環境が整いました。
ブランド創立後1年にも満たないMiss Berryは、
李佳琦によるライブコマースにより、一晩で5万本を超えるセールスを記録しました。
この販売数はこれまで酒類ブランドが、
今までのようなプロモーションで販売した場合の一ヶ月の販売数に相当します。
Miss Berryは、すでに大いにデジタルメディアを活用した
自身のプロモーションスタイルを確立しています。
小红书(Xiaohongshu)、抖音(TikTok)、また天猫(Tmall)プラットフォームを通じて
ターゲットを絞った投稿を行なっています。
低アルコール飲料或いは女性向けのお酒に
関心の高い消費者グループをスクリーニングし、
この消費者グループの一部が、天猫(Tmall)プラットフォームに行きつくよう、
プロモーションし、最後にマーケティングによって、新顧客が購入に至るようにします。
このようにして、一群の大衆の中から、ターゲットグループを形成し、
購入者というグループまでも形成し、ブランド力を強化しています。
2015年にはカクテルが大ブレイクとなったものの、
その後この業界全体は一時休業状態になりました。
RIOさえもこの影響で一時売り上げが落ち込みましたが、2017年にはRIOは戦略を練り直し、新たなオンラインプロモーションを活用し、新たなマーケットを開拓しました。
天猫(Tmall)に参入し、マーケットの動向をキャッチし、
積極的に新しいことに挑戦しました。
例えば、六神花露水とコラボし、
天猫(Tmall)限定で発売したRIOカクテルは出品されたと同時に一瞬で売り切れました。
デジタル化+サプライチェーンの強力な連携こそが勝利の鍵
目下大部分の低アルコール飲料ブランドは、
自身の商品に関する分析、研究開発、サプライチェーン、マーケティングなど
どの方面でもまだまだ改善の余地があるようです。
これらを整備し、改善するかどうかは新興企業が
成長のチャンスをつかめるかどうかを左右する要素です。
RIOの前デジタル経営総責任者である唐慧敏氏は、
中国国内と商品と海外商品を比較した自身の見方についてこのように述べています。
「中国の酒製造企業は海外の企業から学ぶ点がたくさんあります。
例えば、サントリーは低アルコール飲料に10のシリーズを創っており、
アルコール度数に応じて、
そのお酒が合うであろうと思われるシーンの推薦までしてくれています。」
唐慧敏氏は、海外商品の低アルコール飲料の種類は豊富であり、
消費者のニーズにかゆいところまで手が届いていると言います。
中国国内酒類ブランドは海外酒類ブランドを凌ぐことは困難であり、
この先長期に渡って技術面での発展、認証、新商品の開発を続けていくことで
海外のレベルに近づくことができると思われるとのことです。
Miss Berry はブランド確立後一年未満で、
すでに二度新商品のグレードアップを行なっています。
ECプラットフォームを通じてリアルタイムでフィードバックを受け取ることができるので、
新商品の方向性の調整をスピーディに行なうことができます。
酒造業界に携わる方もこのようにコメントしておられます。
「お酒というジャンルは元々利潤が高いはずの業界です。
他のソフトドリンク飲料と比べると、
消費者がリピーターとなる可能性が高いジャンルでもあります。
ですから、長期的に見ると、成長できる可能性を大いに秘めているということです。」
ここまでお読みいただきありがとうございました。
今回の記事を含め直近の3記事で、
中国における低アルコール飲料の動向や今後の課題についてご周知いただけたかと思います。3記事のポイントをまとめると以下のようになります。
まとめ
低アルコール飲料をさらに多くの消費者の生活の一部にしていくために・・
・低アルコール飲料と生活のあらゆるシーンのリンクをプロモーション
・消費者のニーズ、好みについてよりよく知る
・デジタルメディア、デジタルプラットフォームの更なる活用
前の記事
中国越境EC お酒の定番一新 お酒はニーズとシーンで選ぶとは?
https://taobao-support.net/blog/20200930/
中国越境EC 低アルコール飲料が人気商品となるまでのプロセス?
https://taobao-support.net/blog/20201003/
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